アンティーク好きなT夫妻。家づくりは、100年以上前の英国製のドローリーフテーブルから始まった。「このテーブルに合う家にしたい」。壁のタイル、造作のドア、ベネチアンガラスのペンダント。取っ手一つに至るまで選んだインテリアが、機能的なタイルに映えている。
Order
- アンティークに合う家
- スムーズな生活動線
- リビングとDKにほどよい距離感
- 施工年
- 2017年
- 敷地面積
- 244.44㎡
- 延床面積
- 204.85㎡
- 工法・構造
- 木造2階建て
- 家族構成
- 夫婦+子供2人
- 間取り
- 5LDK+ガレージ
道路に立つと、箱が組み合わせられたような奥行きのある外観。
玄関を入ると、タイルの壁が吹き抜けに向かって大きく伸びている。
横にある造作ドアの向こうには、広いリビングとダイニングキッチン。
L字型でつながり、タイルのテラスとその先の庭を囲んでいる。
「ただいま」
帰ってきた長男は庭から入ってくるなり、早速、ハンモックで揺れ始めた。
「キッチンから部屋が見渡すことができて、だれかがリビングでTVを見ていても気にならない、そんな距離感をお願いしました」とは奥さま。
リビングの一部も吹き抜けが設けられ、リビングとダイニングでも、1階と2階でも、気配を伝えつつ、家族が別々の時間を持てる。ヨコに広がる平面でも縦の立体でも、空間分けと構成を緻密に考えて設計した結果だ。
それは、奥さまの要望でもあったスムーズな生活動線にもつながっている。
さらに1階の床は全面タイルでメンテナンス性も確保。
「こぼしても汚れても、掃除はラクで、キズやシミの心配もないんです」
機能的な素材が融け合い、時を重ねたアンティークを引き立てている。