結婚して間もなく考え始めた家族の住まい。二人が思い描いていたのは「長く暮らしていても飽きない家」だった。ナチュラルであたたかさの感じられる素材を使い、間取りもデザインはシンプルに。完成後に生まれた長男とともに暮らす家は、静かな落ち着きに満たされている。
Order
- 自然素材
- シンプル
- 和と北欧のミックス
- 施工年
- 2018年
- 敷地面積
- 201.87㎡
- 延床面積
- 129.18㎡
- 工法・構造
- 木造2階建て
- 家族構成
- 夫婦+子供1人
- 間取り
- 4LDK
レッドシダーを張った印象的な外観。木をふんだんに使った室内は、あたたかな中にもすっきりとした空気が漂う。S夫妻が求めたのは「飽きることなく、ずっと気持ちよく暮らせること」。流行りの素材やデザインはあえて避け、「やっぱり落ち着く」と再発見した「和」と、これに合う北欧のテイストを融け合わせた。
南側に開いた土地を生かして大きな開口部を設け、陽光を大きく取り込みつつ、勾配天井で広がりも実現。リビング、キッチン、和室がひとつながりになった1階で、暮らしがほぼ完結するよう、単純な動線で空間をつないだ。「シンプル」は素材やデザインにも貫かれ、床は「畳とも違和感なくつながる」というタモ、天井にはヘムロック、壁は塗り壁を採用。ニュアンスのある素材が、シンプルな中に手触りと温度感を添えている。20代で建てたとは思えない静かな落ち着きに満ちた住まいだ。